教育豆知識

《代表コラム50》遊ぶように上達する子と、ルールに縛られる子の違いとは

スポーツが上達する、うまくなるためには
●適切な指導をしてくれる指導者
●高め合える仲間
●応援してくれる人(家族や友人)の存在
●思う存分動き回れる環境
このような要因が重なり合って
子どもたちの運動能力はぐんぐんと伸びていきます。

その上達する過程の中で
《常に楽しさを実感しながら、スキルを向上させている選手》と
ルールや監督・コーチの言うことに縛られてしまい
《思うように楽しめていない選手》に分かれてくる側面があるように感じます。
そして、後者の選手からよく聞かれる声として
「初めは楽しかったのに、だんだんと楽しくなくなってきた」という言葉です。

《この違いは何なのでしょうか?》

初めは遊び感覚でスタートし、無我夢中で取り組んでいる状態が想像できると思います。
しかし、取り組んでいる中で”自分で目的をもって上達する”のではなく
”誰かの声を気にしたり、必要以上に期待を背負いすぎてしまう”子は少なくありません。
遊び感覚で楽しめていた時の主役は”自分”だったのに
どこかのタイミングを機に主役が”ほかのだれか”になってしまいます。

《こうなってしまっては元も子もありません。》

そんな子どもたちを生まないためには
《根底には常に楽しさをおき、自分の意志で考え、取り組める環境が大切です。》
繰り返しお伝えしていますが、”スポーツは本来遊び”です。
”楽しむものであり、自由であるもの”です。

その本質的な部分から逸脱しないように
チームの方針や、子どもたちへの関わり方を考えていく必要があるかもしれません。
私たちが創る環境、関わる姿によって
子どもたちの未来が変わっていくことをしっかり認識しておきましょう。

代表 伊藤一哉