教育豆知識

《代表コラム95》子どもたちの苦手克服のために~かけっこ編~

今回は《かけっこ》をテーマに、苦手克服について考えていきましょう!
かけっこが速い子はクラスのヒーローであり、人気者です!
子どもたちの誰もが速くなりたいと思っていますが、実際には練習法や要点をつかまずに行っているのが現状です。
今回紹介するのは、”学校ではあまり教えていないポイント”です。
専門の知識がなくても、このポイントを教えることができれば、必ず上達するためのヒントがつかめます。
そして、子どもからすれば《お父さん、お母さんとの練習の思い出》にもなります。
ぜひ家族練習にお役立てください。

まず大切なのは、《スタートダッシュ》です。
スタートの姿勢は、幼稚園・小学校であれば立ったままで行うのがほとんどだと思います。
できれば前傾姿勢で、スタートラインから数メートルは前傾姿勢から
徐々に上体を起こしていくと速いスタートダッシュをきることができます。
ただし、前傾姿勢から上体を起こしていく動作は、個人の体力差に大きく関係していきますので
まずは、スタートのタイミングだけを意識してください。

スタートのコツは、《自分で走ること》です。
子どもたちを観察していると、「よーい・ドン!」の合図に合わせて出発しますが
《耳で聞いて反応しているため、必ずと言っていいほどスタートが遅れます。》
自分の心のなかで、《「位置について」「よーい… (イチ・ニイ)……ドン」》とすれば、絶好のスタートがきれるはずです!

次に重要なのは、《目線は常にゴールを向いている》ことです。
実は多くの子どもがスタートからゴールまで真っすぐに走っておらず、これだけでかなりのタイムロスになります。
最短距離を走ればそれだけタイムも上がりますから、《真っすぐ走るためにゴール地点を見て走る》ことが重要です。

最後に、《走っているときはあごを引く》ことです。
走る際の姿勢にはさまざまなポイントがありますが
子どもに説明するときに一番理解してもらいやすいのが、この《あごを引いて走る》ということです。
走る際、腕を振る、足(太もも)を上げる、肩や手の力を抜くなどもありますが
いっぺんにいろいろなことを言うと、子どもはそれらを意識しすぎて動きがバラバラになってしまいます。

ですから、まずは以上の3つのポイントだけを押さえて練習してみてください。
《①スタートダッシュ、②目線はゴールへ、③顎を引いて走る!》です。
そして練習の際は、スマホなどにストップウォッチ機能などがありますから
ぜひ記録を取ってみてください(計る際は、当然同じ距離で)。
まずは何も教えず記録を計り、そのあと、1つひとつのポイントを教えてその都度記録を取れば
徐々にタイムが上がっていることを子どもも実感できるはずです。

さぁ、これでもう今日から子どもたちと一緒に練習できますね!
一緒に楽しい時間を共有し、成長を実感していきましょう!

代表 伊藤一哉