ここまでで、あなたのお子さんにとって運動がいかに大切であるか、運動好きになるとさまざまな副次的効果があるかをお伝えしました。
また、実際にお父さん・お母さんと一緒に楽しめるエクササイズや「逆上がり・かけっこ・なわとび・とび箱」の攻略法も解説しました。
おそらく、ここまで子どもの苦手を克服できれば、もう運動好きになっていると思います。
親子のコミュニケーションも増え、笑顔で運動に取り組む毎日が目に浮かびます。
そんな日常のなか、小学校で毎年春に話題となるのが「新体力テスト」です。
新体力テストは、全国ほとんどの小・中学校で測定が行われています。
運動を専門に学んだことのないお父さん、お母さんにとって、このテストは子どもの運動能力を測る指標としていらっしゃることでしょう。
いろいろとできるようになってきたから、きっと成績も良いのだろうと期待に胸をふくらませて結果を楽しみにしていることが想像できます。
私の運動教室でも、運動能力が高くなり、苦手種目を克服し、運動会でも1等賞を獲っている子が多くいます。
多くがもともと運動が苦手というところから始まり、楽しみながらも努力を重ねて今の自分に成長しています。
そんな子どもたちでも、新体力テストを受けたときに大きなショックを受けることがあります。
思っていたよりも成績 (点数)が低いことです。
多くのお父さん、お母さんから
「先生、どういうことですか?」
「うちの子、うまくなってないですよね?」
と相談されます。
これはなぜ起こるのでしょうか?
文部科学省のホームページによると、「新体力テスト」は、1世紀の社会を生きる人々が心身ともに健康で活力ある社会を営んでいくことを期待して行うものであり、国民の体力・運動能力の現状を明らかにし、体育・スポーツ活動の指導と、行政上の基礎資料として広く活用することを目的としています。
「体力・運動能力調査」として昭和9年以来測定していたものを、1999年より国民の体位の変化、スポーツ医学・スポーツ科学の進歩、高齢化の進展等をふまえ、これまでのテストを全面的に見直して、現状に合ったものにしたものです。
代表 伊藤一哉