私は、生まれつき恵まれた体格と運動神経を持ち、将来トップアスリートになる子はいますが、そうした一部の子を除けば、未就学児の運動能力を伸ばす要因は、遺伝よりも「やる気」が大きいのではないかと考えています。
親子で一緒にたくさん体を動かして遊んだり、習い事で運動する機会を増やせば、多くの子は運動能力がアップします。
肯定的な声かけを浴びながら取り組む中で、「こうすればできるんだ」という様々な気づきを得ることができます。
私自身、子どもの頃は運動が苦手でした。
運動会のかけっこでは大体4人中3番か4番くらいで、全く運動が得意ではありませんでした。
私は、小学校5年生の時にマイケル・ジョーダンの番組を見てバスケットボールに興味を持ち、庭にバスケットゴールを設置してもらったことでどんどん運動に積極的になっていきました。
私は自分自身で「運動は苦手だ」と意識に蓋をしていたのだと思います。
しかし自分でシュートを決めた時に「やればできる」と気づいたんです。
何か興味を持てるものに出会うことができれば、誰でも、何歳からでも運動が好きになる可能性があります。
運動が苦手な保護者の方はつい「ママ(パパ)も苦手だから仕方ないよ」と言ってしまいがちだと思います。
「ママ(パパ)はできないけど○○ちゃんはできるよ」
「先生に習っているからできるようになるよ、楽しみだね」
と声をかけてあげてください。
自分が運動が得意だと嘘をつく必要はありません。
そこは正直に、かつ子どもを肯定してあげる声かけをしてあげてください。
代表 伊藤一哉