教育豆知識

《代表コラム73》私たちが楽しんでいるスポーツとは

私たちルートプラスはキッズフィットネススクールとして
様々なスポーツを子どもたちに指導しています。
今回はこの”スポーツとは一体何か”ということを考えてみたいと思います。

辞書・辞典などで調べてみると
スポーツとは「陸上競技、野球、テニス、水泳、ボートレースなどから登山、狩猟にいたるまで、遊戯・競争・肉体的鍛練の要素を含む身体運動の総称」(広辞苑第六版)
「余暇活動・競技・体力づくりとして行う身体運動。陸上競技・水泳・各種球技・スキー・スケート・登山などの総称」(大辞林第三版)とあります。
これだけ見ると”何やら難しいな!”と感じそうですが
言ってしまえば、《余暇を利用した身体を使った活動》であり
そこに《競う》という要素も含まれています。
さらには「遊戯」つまり《遊び》が例示されていることにも注目できます。

アレン・グートマンの著書『儀礼から記録へ:近代スポーツの本質』では
スポーツは《『遊びの要素に満ちた』身体的競争》とされています。
いずれも共通するのは、「遊戯」であり「遊び」ということです。
《スポーツはこの”遊び”という要素を離れてはいけない》
先人たちの研究からそのような見解も得られそうです。

身体を思いっきり動かし、定められたルールのもと競争がある。
そして遊びの要素があることで成り立っているんですね。
スポーツをするうえで、これらの何か1つでも欠けたら成り立ちません。

●身体を動かしているだけ
●競争しているだけ
●遊んでいるだけ
というのはスポーツとは呼べないんですね。
だからこそ、私たち大人は子どもたちとスポーツに取り組む上で
《共に身体を動かし、ルールを守りながら、遊ぶように楽しむ》ことが必要です。

子どもの前に立つ一人の指導者としても
このような研究の背景を理解することは非常に重要なことだと考えます。
そして私たちルートプラスの先生たちは
こういった本質を伝えられる指導者であり続けたいなと思います。

代表 伊藤一哉