教育豆知識

《代表コラム201》間違ったペース配分

子どもたちの様子を見る中で違和感を感じることがあります。
●自分で選んできているはずなのに意欲が低い
●全力を出す様子が見られない
まさに子どもらしからぬ動きに違和感を覚えて質問してみました。
「どうしたの?なんで全力でやらないの?」
すると「今日はこの後に別の習い事があるので・・」
という回答が返ってきました。
子どもたちが体力が持つようにペースを配分をしていたのです。

1日に複数のやるべきことがあると
そうやってペース配分をしてやり過ごそうという気持ちはわかります。
しかし、それによって身につくものはなんでしょうか。
【時間を過ごす、やり過ごす】という力だけかもしれません。
子どもたちが得るべき力は何だったのでしょうか
その時間で《得たい価値》は何だったのでしょうか。

私たち大人が間違った環境設定をしてしまうと
子どもたちは目的意識がなく
意欲の低い状態でその時間を過ごすことになります。

マラソン選手がペース配分をするのには
「ゴールが近づくにつれてパフォーマンスをあげていくため」
「優勝するため、上位に入るため」といった
明確な理由がありますよね。

全てに全力で取り組むために休憩をうまく使ったり
不要な時間を削ったりするのが”ペース配分”です。
”力を抑えてその時間を過ごすこと”ではありません。

わたしたちが正しく理解して
そもそも【何のために何をやらせてあげるのか】
よく考えて環境を創っていきましょう!

代表 伊藤一哉