教育豆知識

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《代表コラム216》子どもの意志を尊重するのと、意志決定を押し付けるは違う

2024.03.03

子どもは非常に《感性に優れています。》
周囲の状況を見て、反応することも多々あるでしょう。
例えば、運動の習い事の体験に行ったとしましょう。
良く聞く言葉は「子どもの意志に任せます」という話です。
もちろん、大前提としてとても素晴らしい考え方です。
【親がやらせたいからやらせる】というのは子どもにとっては苦行そのものです。

しかし、子どもたちには限られた情報しかない中で
決断を迫られると思うと、なかなか決断できないことがほとんどです。
何かをはじめよう!となった時に
「本当にやりたいの?」「〇〇があるけど大丈夫?」
などと子どもに迫って質問をしてしまうと
「そんなに言うってことはやってほしくないのかな」と弱気になったり
なんだか怖くなって「やめておこうかな」と思うかもしれません。

子どもの意志というものは行動に現れます。
●すごく楽しそうに活動している
●真剣に取り組んでいる
その様子自体が子どもたちの意志ではないでしょうか。

そんな様子をよく見てあげて
少し背中を押してあげるだけで、子どもたちは十分判断できるでしょう。
《意志を尊重するというものが発言だけでできているとは思わず》
子どもたちの意志が”どこにあるのか”をよく見てあげましょう。

子どもたちに必要な関わりは
そういった一つ一つの積み重ねではないでしょうか。

代表 伊藤一哉