子どもたちと接する中で
どうしても叱らなければいけない場面
気持ちを伝えなければいけない場面が出てきます。
今回はそんな場面で大切にしてほしいことをお伝えします。
以前のコラムで怒ると叱るの違いについてもお伝えしていますので
気にる方は【代表コラム156:怒ると叱るの違い】もチェックしてみてください。
さて、子どもたちを叱る場面では
その時、【子どもたちが起こした行動】に対して叱ることが大切です。
《そして、なぜそれが良くないのか、どうすればより良かったのか。》
子どもたちが次の行動に移せるようにフォローしてあげましょう。
間違ってもその子の《人格を否定するような言葉》や
《存在そのものを否定するような言葉》をかけてはいけません。
なぜなら、【叱ることの根底にあるのは愛情】だからです。
●今よりも良くなってほしい
●将来困らないように、今知っておいてほしい
そんな、根底に愛情があるからこそ
子どもたちに気持ちを届けることができるはずです。
また、スポーツ指導の現場でも叱る場面があるかと思います。
「指導者だから子どもたちに伝えるべきことは伝えないと!」と
気持ちを前面に出して指導されている方も多いことでしょう。
そんな私たち指導者が気をつけたいところは
【子どもたちの取り組む姿勢に対して指導ができているか】ということです。
スポーツの技能の未熟さを叱るのではなく
怠慢な姿勢や危険なプレーがあった時に叱ることができているでしょうか。
なぜなら、例え愛情があったとしても
まだ技能が未熟なことや、頑張って工夫していることに対して
厳しい言葉をかけられ続けるのは子どもたちの意欲をそぐものであり
言っていることが正しかったとしても全くの逆効果です。
【怠慢な姿勢を続けると生まれるのは成長しない未来です】
【危険なプレーを許すと自分にも仲間にも悪影響があります】
だからこそ、取り組み方・姿勢に対しては叱る場面もあるかもしれません。
このように何を伝えると子どもたちのためになるのか
それを十分に考えたうえで、子どもたちに愛情を注ぎましょう。
そして、私たち大人も常に自分自身を振り返って
【今日子どもたちに届けた言葉は、子どもたちのためになったのだろうか】
そんな風に考えて、成長を続けていきましょう!
終わりのない旅かもしれませんが
子どもたちの成長を願って突き進んでいきましょう。
代表 伊藤一哉