教育豆知識

【代表コラム297】大切なことは一時停止すること

人間は感情によって大きく行動が左右される生き物です。
時には感情に流されて、自分が本来望んでいない行動をとってしまうこともあります。
特に子どもたちは、その感情の変化がとても顕著に表れます。

そんな子どもたちと関わり、未来へ導いていく存在である私たち大人の関わり方は、とても重要です。

ただでさえ感情豊かな子どもたちに、私たちまで感情だけでリアクションしてしまえば、大変なことになってしまいます。

何かの出来事が起こった時に感情が湧き上がるのは自然なことです。
これを完全にコントロールすることはできません。

だからこそ、《一時停止して考える時間》が必要なのです。

例えば、子どもの咄嗟の行動に怒りの感情がこみ上げてきた時、
そこで一時停止し、理由を聞いてみる。
すると次にどうすべきかを一緒に考えるきっかけにもなります。

これは一つの事例にすぎませんが、感情で動きそうになる瞬間は日常に数多く訪れます。
その時に一時停止し、冷静な判断をすることは、子どもたちの指導にも直結するのです。

なぜなら、子どもは身近な人の姿を見て育つからです。
大人がかっこいい姿を見せていれば、
「自分もあんな風になりたい!」と憧れを抱くようになります。

憧れの存在とは、感情に任せて行動をコントロールできない人ではありません。
感じたことはしっかり伝えながらも、相手を思って冷静に行動できる人。
その姿が愛情として子どもたちに受け継がれていくのです。

これから続く長い人生をより良いものにするために、
私たちもまず「一時停止すること」から始め、できることに全力を尽くしていきましょう。

代表 伊藤一哉