私たちはよく「夢を持ちなさい」と言われます。
しかし、いざ夢をつくろうとすると、急に難しく感じてしまうものです。
実際に子どもたちに聞いてみても
「わからない」や「特にない」という子も少なくないように感じます。
そもそも、夢は《見つけるもの》と思われがちですが、実は《つくっていくもの》です。
最初から心の中に完成した夢があるのは漫画の世界だけかもしれません。
だからこそ、【夢をつくるためには、夢をつくるための活動が必要です。】
夢をつくるうえで大切なのは
「好き」「得意」「ワクワクする」といった純粋な想いを大切にすることです。
子どもたちを見ていると、【熱中している瞬間】が必ずあります。
時間を忘れるほど夢中になれること。それが夢につながる第一歩です。
そして、【それは誰かに決めてもらうものではなく、自分自身の経験から見つけていくものなのです。】
では、なぜ夢が必要なのでしょうか?
夢を見つける意味は、未来に希望を見出すことです。
なぜなら、夢があると、「今やっていること」がただの作業ではなく、《未来につながる行動》に変わります。
どんな経験も一時の感情を揺さぶるものではなく、未来の自分をつくる財産に変わります。
子どもたちがスポーツや勉強に前向きになれるのも
その先に「こうなりたい」という自分の姿がぼんやりでも見えているからです。
それがほんの小さな輪郭だとしても、《目指すべき方向》があるだけで人は強くなれます。
私たち大人ができることは、以前のコラムでもお伝えしましたが
【夢を押し付けることではなく、子どもが感じている小さな「好き」を拾い上げてあげること。】
「それ、やってみたら?」「面白いね」と、子どもたちのチャレンジを肯定してあげることです。
夢は突然見つかるものではありません。
日々の経験の中で、少しずつ《磨かれ、変化し、育っていくもの》です。
だからこそ、焦らずに、自分の中の小さな 発見や感情の変化 を大切にしながら成長していきましょう。
夢をつくる力こそ、人生を自分で選んでいく力になるのです。
代表 伊藤一哉
【代表コラム306】夢のつくりかた
2025.11.16




