教育豆知識

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【代表コラム307】思い通りにならないから子育ては楽しい!

2025.11.23
子育ては思い通りにならないことの連続です。
日々子どもと向き合っていると
こちらの思い通りに進むことのほうが少ないです。

朝はなかなか支度が進まず、食事も気分によって食べたり食べなかったり。
出発の直前に限って「これじゃない」と言い始めたり、突然の寄り道が入ったりする。
《大人の計画は、子どもからすれば関係のないものなのだと改めて気づかされます。》

しかし、【この予測できない展開こそが、子育ての面白さをつくっているのではないでしょうか。】

例えば仕事でも同じで、どれだけ準備を重ねても
《計画通りに物事が運ぶことはほとんどない。》なんてことは日常茶飯事です。

段取りを描き、理想のプロセスを思い描いたとしても、いざ物事を進めてみれば状況は常に変化します。
そこで試行錯誤し、修正しながら進むからこそ
【描いたプロセスに価値が生まれ、仕事が豊かなものになるのではないでしょうか。】

子育ても、まさにそれに近いものです。
親の想定とは別の方向へ進んでいく中に、子どもらしさが表れ、個性が浮かび上がります。

「思い通りにしたい」という気持ちを一度手放してみると、
子どもが見せる小さな判断や選択が、成長の証として見えてくるのです。
そして、私たちにも心の余裕が生まれ、日々の揺らぎを受け止める力が身についていくはずです。

親ができるのは、完璧に道筋を整えることよりも、
【予想外の出来事を一緒に楽しめる姿勢を持つことなのかもしれません。】

計画通りではないからこそ気づくことがあり、
その一つひとつが、子どもとの時間をより温かく、豊かなものにしてくれることを信じて。

思い通りにならないことを否定するのではなく、むしろ魅力として受け取ること。
その感覚が、子育てをより楽しめる原動力になるのです。

代表 伊藤一哉