これまでのコラムを通して、様々な角度から子どもへの関わり方を皆さまと考えてきました。
学び続けること、考え続けることこそが、子どもたちの環境をつくるうえで最も大切なことだと思います。
今後も、子どもたちにとってより良い関わりを目指していきましょう。
さて、今回お伝えしたいことは
《自分で描いたことを成し遂げる力を育みましょう》ということです。
「そんな大層なことをどうやってやるの」と思いましたか?
「描いたことを成し遂げる」ときくと、すごく大きなことに思えるかもしれません。
そんな場合は「自分で考えたことを遂行する力」と考えてみてください。
つまり《自分の頭で考え、生き抜く力》を身につけてほしいのです。
子どもたちはみんな愛おしく、守るべき存在です。
だからこそ、私たちはつい手出しや口出しをしてしまいがちです。
朝起きて支度をし、ご飯を食べ、学校へ行く。
帰ってきたら宿題をして、習い事へ行く。
一日の流れはある程度決まっているかもしれません。
では、そのスケジュールは誰が決めていますか?
日常の中で、子どもたちはどれくらい自分の頭で考え、意志決定をしているでしょうか。
【知らず知らずのうちに、考える機会を奪ってはいないでしょうか。】
「今日は何をしようかな?」
「楽しみなことがあるから、先にやるべきことを済ませよう!」
「学校でこんなことがあるから、準備しておこう!」
そんなふうに、自分で考え、工夫し、行動することはとても楽しいことです。
子どもたちには、どんどん考える機会を与えてあげましょう。
一人でできることは、自ら進んでやらせてあげましょう。
未来に向かって歩んでいくことは、《自分の意志をもち、力強く生きていくこと》です。
その歩みを支え、未来を切り拓ける子どもに育てること。
それこそが、私たち大人ができる最大のサポートではないでしょうか。
代表 伊藤一哉