教育豆知識

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《代表コラム11》子ども達の運動に関する4つの大きな変化〜体を動かす機会が減ってしまった〜

2020.05.24

これまで話してきたように、様々な背景がもたらす子ども達の運動環境ですが、なかでも特筆すべきは、学校での体育時間の減少です。

土曜日が全休になって以来、授業時間は減る一方で、教科書の内容量は変わらないため、どうしても勉強は進めなければいけないものです。
これにより影響を受けやすいのが実技教科。なかでも体育は授業日数が減ることが多く、恵まれた環境での運動時間である学校体育が減少しています。

また、居残り練習ができないことも特徴です。
犯罪の増加などにより、17時以降は学校グラウンド利用不可の都道府県が多くあります。
運動は体の特徴や個人差により、体育種目を習得できるまでの時間のかかり方には差があります。
だからこそ、「できるまでやる!」ということをしない限り、苦手は苦手のまま。できないができないのままになってしまうことが多くあります。
もしかしたら、大人の方でも逆上がりができないという方もいるのではないでしょうか。
つまり、「苦手」という意識が運動から子どもを遠ざけてしまうのです。

また、体育指導の現状として、高齢の先生や専門としていない先生が教えることも大きな問題点です。
幼少期は、、見たものを真似する年代であり、見たものをイメージとして描き、そのときおり体を動かして動きを身につけます。
私も指導者として、自身の師範(見本)を見せることにより、多くを体得させてきました。
この師範を行う先生の動きが緩慢なことにより、子どもは本来身につけるべき運動イメージが湧かないままに運動を行います。
これでは習得に時間がかかってしまい、先ほどのケーズと同様に運動から遠ざかってしますのです。

代表 伊藤一哉

0940-38-4123

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