今回はなわとび編ということで、苦手克服のために必要なことを考えていきましょう。
なわとびは手と足をどちらも使いますが、リズムのとり方、タイミングの取り方に苦戦する子が多いように感じます。
そもそもなわとびは、膝を曲げないジャンプだと知っていますか?
お父さん、お母さんが描くジャンプのイメージは、「膝を曲げて、腕を振って、大きく!」だと思います。
これを“大ジャンプ”だとすれば、なわとびで使うジャンプは“リズムジャンプ ”です。
膝の関節は”調整”で使い、足の裏、足首周辺の筋肉や柔軟性などを駆使して小さな動きで連続してとびます。
つまり、《なわとび用のジャンプ》が必要だということです。
リズムジャンプをつかむポイントなど、なわとびの攻略法をご紹介します。
そして、なわとびの基本である前回しと後ろ回しのポイントをお伝えします。
まず、なわとびの姿勢作りから始めます。
足首の柔軟性をつけるために、《普段から意識的につま先立ちで歩く》時間を作ってください。
とぶときの秘訣は、《膝を深く曲げてとぶのではなく、つま先から軽くとぶ》ことです。
とぶ際に膝は曲がりますが、自然に軽く曲がる程度でかまいません。
それほど大きくとばなくても要は縄をとべればいいだけですから
つま先と膝の柔らかさを使って上にとぶことを教えてあげてください。
次に大事なのは目線です。
どんな運動にも言えることなのですが、目線というのは《正しい姿勢を保つためには必要な要素》です。
まずは《縄を持たずに、目線を真っすぐに向けたままとびます。》
このときになわとびで使う”リズムジャンプ”を行います。
一定のリズムで目線を真っすぐに向いたまま、やわらかくとぶ練習をします。
また、なわとびを片手に持ったまま一定に回して、縄が下にきたなと思う瞬間にとぶといった練習も効果的です。
最後に、実際になわとびを持ってとんでみます。
注意点として、なわとびを回す手の位置です。
とくに幼稚園の子どもは、なわとびを回すということを意識して
肩から縄を回したり、腕から縄を回したりしてしまいます。
基本的には《縄を手首で回す》のが正解で、そのためには《肘を体の脇につけて離れないようにします。》
あとはリズムジャンプと正確な姿勢で、縄を見ずに一定のリズムでとベばいいだけです。
後ろ回しにおいても同じ理論で考えてみましょう!
ただ後ろから縄が下にくる感覚がつかめないことが多いので
そのリズムさえわかれば同じ動作でとぶことができるようになります。
この前回しと後ろ回しが自由自在にとべるようになれば
2重とび、交差とび、あやとび、はやぶさ(2重交差とび)などの難易度の高い技もできるようになります。
いかがでしょうか。
なわとびを子どものころからやってきた方からすると
「なぜとべないのか」「なぜできないのか」が全く理解できないかもしれません。
今回お伝えしたポイントを順番に練習してもらえるとかなり改善されるはずです。
子どもたちの自信を育むきっかけになれば嬉しく思います。
代表 伊藤一哉