子どもたちを指導していて、つくづく感じることは
《本当に一人一人考え方も動きも違うな》ということです。
当たり前のことかもしれませんが、とても重要なことで
子どもたち一人一人の特性を見て、アプローチをしてあげなければなりません。
以前ある男の子の指導を担当させていただいたとき
その子の特性を見て、《まずは運動を好きになること》から始めました。
”逆上がりをさせてほしい!”という要望でしたが
あまりにも肥満気味で逆上がりどころじゃなかったのです。
そこからまずは一緒に歩くところからスタートして
時には鬼ごっこをしたり、虫を捕まえてみたりと
《その子が興味を持つようになるまで》楽しく運動をつづけました。
そうやって動く中で走る必要性や動く楽しさを理解し
自ら運動に意欲的に取り組むようになった彼は
まるで別人かと思うような成長を遂げたことを今でも覚えています。
《今まで動くことに興味がなく、走る必要のない生活を送っていた》ところから
《走ることで何かを得られる体験や身体が動く楽しさを理解した》ことで
今までの概念が大きく入れ替わったのだと思います。
そんな素晴らしい体験がスポーツの中には詰まっています。
これからも魅力を伝えつつ、共に成長できるように
精一杯子どもたちと関わっていきましょう。
代表 伊藤一哉
《代表コラム154》運動をする必要性を見出す
2022.12.25