教育豆知識

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《代表コラム⑧》子ども達の運動に関する4つの大きな変化〜公園での遊び方の変化〜

2020.04.19

コラム⑦で紹介した通り、子ども達の体力は低下傾向にあります。
様々な原因が考えられますが、私が全国を指導してきて、特に感じる”変なところ”が4つあります。

1つ目は「公園での遊び方が変わってしまったこと」です。

私は公園で子どもたちの遊ぶ様子を見ることや、一緒に遊ぶのが大好きです。
大人同士と違い、簡単に他人という壁を乗り越え、あっという間に友だちになります。
そして、遊びという運動のなかでたくさんの力を身につけていきます。
そんな日々の中で、関わる子どもたちに運動のヒントをたくさん伝えてきました。

しかし、最近の公園にはちょっと”変なところ”があります。

公園から子どもたちの楽しそうな声がしていることには変わりありません。
でも声に近づいていくと、その光景に唖然とします。
なんと、小型ゲーム機を握りしめてゲームをしているのです・・・。
公園での遊び方が変わっており、遊ぶための遊具は、椅子の代わりとして機能していることもめずらしくありません。
こうした遊びが悪いと言っているわけではありませんが、運動能力の低下には大きく関わっていると言えるでしょう。

こうした公園の現状を話した際に、こう思いませんか?
「遊び方ややり方がわからないから仕方がない」 「運動を教えてくれる大人が公園にはいない」
しかし、この答えこそが大問題です。
本来遊びとは、自由でいいのです。

たとえば、ブランコに人形を乗せて遊んだとしましょう。
そこから学べるのは”人形は落ちる”ということです。
これにより、ブランコは自分で握らなければ落ちてしまうことを学びます。
握らないといけないということを知れば、子どもたちは手を放すことはありません。

このような自由な遊びの場こそ、貴重な学びの機会です。
親の干渉なく、自由に学びを深める可能性のある場にいるにもかかわらず、遊びの質が変わることにより学ぶ機会を失ってしまっているのです。
私としては、少し寂しい気もします。

代表 伊藤一哉

0940-38-4123

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