3つ目の変なところは、核家族化、異学年交流の不足による遊びの消失です。
おじいちゃん、おばあちゃんと暮らす世帯が少なくなってきています。
家庭により事情はさまざまでしょうが、これにより遊び方を知らない子ども達が増えてきています。
昔遊びなど、今の時代の子どもたちはほとんど体験したことがないのではないでしょうか。
こういった遊びは、さまざまにコツを習得しなければなりません。
コツとは、物事の本質を見抜き、自分のものにすることです。
たくさんの遊びのコツを習得することは、体の動かし方をたくさん知るということでもあります。
また、地域の子どもたち同士での遊びも失われつつあります。
異学年の交流により、体格の壁、手加減、限界、言葉遣い、リーダーシップ、世話体験など、多くの社会体験の可能性を秘めています。
特にチャレンジする気持ちを育むことは、友人や年上の子の勧めにより大きく助けられます。
この気持ちが育っていないと消極的な子どもになってしまい、コツをつかむどころか、やることにすらたどり着かないのです。
このように運動離れが進む子どもたちは、成長する過程においてたくさんの壁にぶつかってしまいます。
運動不足による不健康がもたらす病気や、低いコミュニケーション能力により仕事の遂行が困難になるなど、数え上げればキリがありません。
そんな子どもたちの暗い未来を払拭するためにも、子どものうちから運動に親しみ、運動が好きになること、そして、運動がもたらすたくさんの恩恵を受けてほしいと願っています。
代表 伊藤一哉