肥満気味な子どもは、基本的に運動が嫌いです。
そんな子どもにまず教えることは、運動したら”良いことがある”ことを伝えてあげることです。
子どもは欲望に素直です。
自分がしたいことをします。
これは、大人になり我慢を覚えるまでの過程であり、子どものときだけの特権です。
とくに病気以外で太っている子は、食べるという欲望に素直だから太るのです。
この欲望の強さを利用しない手はありません。
私の教室にもたくさんの”元肥満児”がいます。
その子どもたちは、運動が楽しくなった、できることが増えた、かっこよくなった、と自分を振り返ります。
「その前は何で運動しなかったの?」
と聞くと、
「運動が苦手だと思っていた」
「運動がこんなにおもしろいと思っていなかった」
など、やったことがないというのが大きなポイントであるようです。
子どもの肥満が解消しないと悩んでいるお父さん、お母さんは、
「やせてから運動させないとケガをすると聞いて……」
「太った子は運動が苦手だと思うので、違うことをさせようと思っています」
「私が運動は苦手だったから」
などと、運動をしなくてよい環境を作ってしまいがちです。
これこそが、大問題です。
太ったままでいいから、体を動かすことに取り組みましょう。
運動に取り組むことで、肥満解消、運動能力が伸びるという好循環が生まれます。
次のコラムで特におすすめの方法を紹介します。
代表 伊藤一哉