教育豆知識

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《代表コラム89》スポーツの歴史~バレーボール編~

2021.09.26

今回は《バレーボールの歴史》を学んでいきましょう。
バレーボールは1895年、ウィリアム・G・モーガン氏によって考案された室内競技です。
当時の室内スポーツは体のぶつかり合いが激しいバスケットボールが中心で
体格が大きく運動神経の高い、若い男の人たちしか楽しめないのが問題でした。

そこで、《老若男女誰もが楽しめる室内スポーツを作ろう》ということで誕生したのが《バレーボール》です。
当時のルールは「ネットを挟んでボールを床に落とさないようにボールを打ち合う」
という簡単なルールだけで行われていました。
実は当時のバレーボールは”「ミントネット」「ミノネット」”と呼ばれていました。
次第にテニスでボールが地面に落ちる前にボールを打つ「ボレー」というプレーから名前が取られて《バレーボール》という名称が付けられたようです。
《誰もが楽しめるスポーツを》ということでつくられたのがバレーボールなんですね。
現代でも《ママさんバレー》など地域のスポーツ振興としても広く親しまれています。

日本には1913年、北米YMCA同盟からの協力主事として来日したF・H・ブラウンという人物によって持ち込まれました。
当時はまだバレーボールの正式ルールが決まっておらず
東洋では体育館がなく外で行われること
多数の人数が競技をすることを考慮して16人制のバレーボールを行っていたようです。

やがて日本国内でバレーボールがプレーされていくうちに、1927年には9人制のバレーボールが定着していきました。
その後国際バレーボール連盟により6人制が国際ルールとして制定されました。
そして、日本がバレーボールでオリンピックに参加したのは1964年の東京オリンピック。
バレーボールがオリンピックの正式種目となったこの年に
記念すべき初優勝を飾ったのがなんと《日本女子代表》でした!
時間差攻撃、回転レシーブなど数々の戦略を用いて闘う日本の姿は「東洋の魔女」とも称されました。

ネットを挟んで接触がないということで、《子どもから大人まで楽しめる》のが特徴ですね。
”ボールを落とさない”というシンプルなルールですが
その中では声かけや仲間への思いやり、ボールを操作する技術など、色々な力が求められます。
ボール一つあれば気軽に楽しめるスポーツなので
是非ご家族の時間で取り組んでみてください。
笑顔の絶えない楽しい時間になるはずです。

代表 伊藤一哉