教育豆知識

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《代表コラム34》「なわとび」ができるようになるための攻略法

2020.11.08

なわとびは、膝を曲げないジャンプだと知っていますか?
お父さん、お母さんが描くジャンプのイメージは、「膝を曲げて、腕を振って、大きく!」だと思います。
これを“大ジャンプ”だとすれば、なわとびで使うジャンプは“リズムジャンプ ”です。
膝の関節は調整で使い、足の裏、足首周辺の筋肉や柔軟性などを駆使して小さな動きで連続してとびます。
つまり、なわとび用のジャンプが必要だということです。
ここではリズムジャンプをつかむポイントなど、なわとびの攻略法をご紹介します。
そして、なわとびの基本である前回しと後ろ回しのポイントを解説します。

まず、なわとびの姿勢作りから始めます。
足首の柔軟性をつけるために、普段から意識的につま先立ちで歩く時間を作ってください。
とぶときの秘訣は、膝を深く曲げてとぶのではなく、つま先から軽くとぶことです。
とぶ際に膝は曲がりますが、自然に軽く曲がる程度でかまいません。
それほど大きくとばなくても要は縄をとべればいいだけですから、つま先と膝の柔らかさを使って上にとぶことを教えてあげてください。

次に大事なのは目線です。
どんな運動にも言えることなのですが、目線というのは正しい姿勢を保つためには必要な要素です。
まずは縄を持たずに、目線を真っすぐに向けたままとびます。
このときになわとびで使うリズムジャンプを行います。
一定のリズムで目線を真っすぐに向いたまま、やわらかくとぶ練習をします。
また、なわとびを片手に持ったまま一定に回して、縄が下にきたなと思う瞬間にとぶといった練習も効果的です。

最後に、実際になわとびを持ってとんでみます。
注意点として、なわとびを回す手の位置です。とくに幼稚園の子どもは、なわとびを回すということを意識して、肩から縄を回したり、腕から縄を回したりしてしまいます(これはこれで、とてもかわいいのですが)。
基本的には縄を手首で回すのが正解で、そのためには肘を体の脇につけて離れないようにします。
あとはリズムジャンプと正確な姿勢で、縄を見ずに一定のリズムでとベばいいだけです。

後ろ回しも同じです。
ただ後ろから縄が下にくる感覚がつかめないだけですから、そのリズムさえわかれば同じ動作でとぶことができるようになります。
この前回しと後ろ回しが自由自在にとべるようになれば、あとは2重とび、交差とび、あやとび、はやぶさ(2重交差とび)など、練習しだいでできるようになります。

それでは、なわとびのポイントをまとめます。

●なわとびのポイント
①つま先立ちで歩く
リズムジャンプ習得には、足首がベタベタと地面につくような歩き方ではいけません。
かといって、急になわとび用のジャンプをやろうといってもできることではないので、普段から「つま先立ちで歩く」をやってみてください。
1週間も続ければ、自然に足首の動きが身についていきます。

②目線を前に向ける
できない子の多くは、とべないからこそ、足もとや縄を見ようとします。
足もとを見ると体が丸まってしまい、姿勢が崩れます。
先ほど練習したリズムジャンプが機能しなくなりますので絶対にうまくとべません。
しっかり正面を向いてとびます。

③前回し・後ろ回しは手首の回転と一定のリズム
肘をしっかり体の脇につけて、手首を使って縄を回せるようにします。
初めはとぶタイミングがつかめず、下を向いて縄を見てしまったり、とぶ際に足に力が入ってしまったりしてしまいます。
子どもの縄を回すリズムに合わせて手拍子などを使って、目線を真っすぐにしたままとぶようにします。
最初は失敗しますが、必ずとべるときがきます。
そこをすかさずほめてあげてください。
ここまでができれば、あとはたくさんの技が習得できます。

代表 伊藤一哉

0940-38-4123

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