教育豆知識

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《代表コラム70》球技に必要な動き方・技術とは(ネット型編)

2021.05.30

今回はネット型の種目について一緒に考えていきましょう。
ネット型の種目はバレーボールやテニス、バドミントンなどがあります。
以前お伝えしたゴール型の種目との最大の違いは
相手との身体接触がないことです。
そして、ネットを挟んで陣地が分かれており
ボールを操作して相手の陣地へボールを落とせば得点となります。

このような特徴からボールや道具を操作する技術が強く求められます。
そしてそれに加えて、どこにボールを操作するのかという判断力や
高い集中力でラリーを続けることなど、ゴール型とは違った力の使い方が求められるのです。

さらに、多くのスポーツでは、「攻撃のプレー」と「守備のプレー」がそれぞれ存在しますが
相手のコートに落とすことを目指して両者が同じ1つのボールを打ち合うため
同じボールを打つという行為にも「攻撃」と「守備」両方の性質があることも特徴です。
例えば「相手が緩くボールを返してきたので、得点を取りにいった!」というのは攻撃
「相手がするどいボールを打ってきたので、何とか得点されないように打ち返した!」というのは守備です。
このように同じボールを打つという行為でも状況によって性質が変わるのです。

子どもたちが上達してきたときのために、少し上級のお話もしておきましょう!
ネット型の種目は《短時間のプレーを繰り返して得点を積み重ねることで勝利を目指します。》
したがって、プレー間の「考える時間」の方が長いという特性があります。
例えば【バレーボールなら1セット20分のうちインプレ―(ラリー時間)は計5分
テニスでは2時間の試合でインプレ―は20分】ともいわれているようです。
つまり、《実際のプレー時間よりも考える時間が多い》のです。
そのため、このプレー間で次のプレーの予測をするといった《思考の読み合い》もゲームの重要なポイントとなります。

ネット型の種目も素晴らしい力が身につきそうですね。
様々なことをお伝えしましたが、何よりも楽しむことは忘れずにプレーさせてあげましょう♪
どんなスポーツも”根底にある楽しさが一番魅力的”です。

代表 伊藤一哉